KARL BARTOSのオフレコ23年分

「OFF THE RECORD」、(勝手に)邦題「オフレコ」。元発電所員のKARL BARTOSおぢさンの新譜であ〜る。そもそもは発電所勤務中にデケた未発表のネタをなンとかわしントコ(bureau bっつーレーベル)で発表デケンもンかと依頼されたのがキッカケで制作されたアルバムなので、自伝的な内容なンだって。解説ぢゃ「音日記」みたいなコト書いてあるヨ。まあ、当時のネタそのまンまはさすがにムリだったろーケド、聴いてみたいYO NE。ンでもやっぱそこントコは「オフレコ」っつーコトで、代わりに「解雇録」…ぢゃなかった「回顧録」でユルしてってコトかしらン。つーワケで前作「COMMUNICATION」以来10年振りのほぼ新ネタ(「THE BINARY CODE」は6年前の企画モノ「VISIONAIRE 53」に収録済) ばかりの新譜がデケたと。ロボ声でLAURIE ANDERSONのコトを唄うバラード「THE TUNING OF THE WORLD」とかあって「うひ」って感じで前作より好きかも。全体としては内省的で「落ち着いた」雰囲気の「良作」だが、オレ的にはミックスっつーかマスタリングに難アリと感じる部分がアルのが惜しいかも。
ココはオレとしては発電所のデモ・テープネタかそれに近いネタを期待しちゃうンだが、解説に依れば、発電所絡みっぽいのは、1981年のツアーでハマースミス・オデオンでのサウンドチェック時に浮かんだっつーメロディーを持つ「INTERNATIONAL VELVET」、JOHN LENNON死亡ニュースのショックで制作中断したネタにもろに「SHOWROOM DUMMY」が登場する歌詞を乗っけた「WITHOUT A TRACE OF EMOTION」、「NUMBERS」のビート・パターンを使った「TECHNO POP(デモ・ヴァージョン)」を彷彿させる「RHYTHMUS」辺りで12曲中3曲位っきゃナイ。…て、全部殆ど発電所関係ねーぢゃン。そりゃまあ当然か。KARLおぢさンが発電所勤務中にも独りで夜な夜なTV見乍らイロイロ録り溜めてたってコトで、その年数23年。とっ散らかってたテープを整理するのが大変だったみたいだネ。
KARLおぢさンが発電所参加後に初めて制作した「RADIO-ACTIVITY」を連想させるテーマを持つ「ATOMIUM」が1曲目なので、曲順もなンとなく発電所勤務開始時から現在へみたいな流れになってンのかと思ったケド、解説とか読むとそーゆーワケでもなさそー。ンでも6秒の沈黙「SILENCE」(実際は無音ぢゃなくて前半ちょっとだけノイズが微かに聞こえる)後のアルバム最後の「HAUSMUSIK」の曲調がKARLおぢさン加入以前の発電所の「TANZMUSIK」を彷彿とさせるのが、時間が発電所加入以前に戻ってそのまま1曲目へループしちゃうような仕掛けになってる感じがなンとも。ンでもってCDジャケが発電所勤務当時のマネキンだし、あの当時を「封じ込めました」的な趣向になってる。ちなみにマネキンは30歳当時のモノだって。こンなインタヴューあったンで貼り。
http://www.gq-magazine.co.uk/entertainment/articles/2013-03/19/karl-bartos-interview
日本語訳(注:4ページあるケド、内容は抜粋) http://rocqt.net/130813
インタヴュー最後の下りが泣かせるネ。つか、最早「お約束」的なナニかになってる感も(苦笑)。そうかー、FLORIANもハッピーなのかー…なンだが、最新の評伝本「KRAFTWERK: PUBLIKATION」中のEBERHARD KRANEMANNの発言に依ると、発電所が新譜あと1点出さない限り契約上FLORIANは作品発表デケンとか。ウソ〜ン。
つーワケで、早く出ないかしらン、発電所のあったらし〜の。