星条旗に包まれた頭部のない日本人の体という「メッセージ」

こーゆーのを、天才肌な芸術家なお方は「美しい」とかって言っちゃうかも知れン。あの911テロを堂々と「芸術だ、美しい」っつっちゃったドイツの作曲家もいらっしゃったコトだし。にしても、このシンボリックさ。結果として、シンプルで判りやすいプレゼンテーションに見えちゃうのに、オレはもー自分でウンザリ。
自己責任の元にイラクに入り、ビンボー旅行の揚げ句に拉致され、結局、政治的に「処理」されちゃったアノ方。次々に運び込まれた死体の4体目が彼だった。イラク警察が発見したンだとか。今までの米軍の情報はダメダメだったワケだ。で、頼りになったのが現地の警察。図らずも米軍のダメ振りを改めて晒す結果になったよーな…と思ったら、日本政府の提供した情報が身長体重に加えて「ハゲがある」って…(絶句)。ダメダメなのはそっちかヨ。
ああ、本当に、しかし。今回彼が標的になっちゃったのはスパイを疑われたからとゆー話もあるケド、彼は実際には、申し訳ナイケド「国家」からすれば「資産価値」サイテーな、所謂ニートな方だったワケだ。彼が犠牲になったコトも、今はオレにはスゴくシンボリックに思えてくる。思えば、ずっと日本は戦争に巻き込まれてるンだった。自ら嬉々として、そこに飛び込ンだっつー印象を受ける程。だから、彼は不幸にもイラクで拉致されちゃったンケド、もしかするとそれは、ココ、日本で起きててオカシくなかったかも知れンよーな気すらする。それは、やはり「星条旗に包まれた頭部のない日本人の体」とゆーのを目の当たりにしたからかナ。いや、実際にオレは見たワケぢゃナイケド。「星条旗」即ちUSAに包まれたソレは、頭脳を無くして動けなくなった体であり、それは日本人、しかも「資産価値」の低いと目される人物の、である。そして、その動けなくなった体はご丁寧にもUSAの象徴によって包まれて、動きを二重に封じられている。頭脳を無くした日本人は、もー自分で考え、行動するコトは不可能だし、予め「星条旗」で行動を封じられてるからなおさらムリ。そして、そこにあるのは無惨な「死」だ。その状況からヌケるには、まず「星条旗」を取り払い、頭脳を取り戻し、自分で考え行動するしかナイ。これが、アーティストな方が、ちゃンと「思考」した末に提示した「作品」なら、まだマシだったろうと思う。しかし、その「メッセージ」は、あの卑劣なテロチンピラの発したモノなのだ。ヤツらは自分に酔っているだけだと、オレは思う。ただ「挑発」のためだけに、あの「メッセージ」は機能している。「自省」を促す?まさか。
にしても、テロチンピラな方々が尽くイラク人ぢゃナイって話だケド、どーゆーコト?結局「外部」のイデオロギー闘争の場にイラクがなっちゃってるってコト?