バフィー&マックスin「THE JUON」

吉野屋牛丼復活の日。そンな本日は、待ちに待ったアノ呪怨ハリウッド・リメイク版の日本全国公開日。タイトルがTHE JUON。なンでも「THE」を付けりゃあエエンか?原題は無論「呪怨」で、USA向けタイトルはTHE GRUDGE。ま、そのまンま英語にしましたっつー感じだナ。呪う方がヌケてるケド。ちなみに、呪怨をまンま英語訳すると、THE CURSE AND THE GRUDGE。
期待を胸に秘め歌舞伎町へ向かったら、新宿コマ劇場前の広場に「THE JUON 恐怖の家」っつー小屋がデキてた。後で聞いたら、監督がキてテープ・カットなイベントもあったって。ふ〜ン。試してみたいケド、観客が映画館に殺到してたらどーしよーなので、足早に映画館へ。アレ?「只今座れます」って、ン〜。中に入ったら、待ってるヒト、約1名。うぬー。やっぱ、そーゆー感じか。あ、今トシオな小学生がいなかったか?いた!トシオだ!ポップコーン頬張ってる!キャワイイ!あ、でも呪われンの、ヤだ。近づかンよーにしよー。ヘンタイと思われでもしたら、今はGPSで随時追尾されるイキオイで監視されちゃうみたいだしナ。気付くと案外ヒトが集まってキてた。ンで、やっと開場。JUON、JUON、あーJUON、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛…。
で、ま、のっけから期待を裏切らナイ脅かし方で大喜び。エキゾチック・ジャッパ〜ン全開になってたロスト・イン・トランスレーションに比べると、リアル・ニッポンな風景の切り取り方。やっぱ日本人が監督しただけあるネ。USA公開時にはストーリーに直接関係のナイ日本語には字幕ナシだったそーだケド、ソレってロスト・イン・トランスレーションを踏襲したンだろーか。主要登場人物が3人を除いて全員アメリカ人っつーのが、ちとヤリ過ぎっつー気もしつつ、やっぱUSAの観客相手だから、そりゃしょーがナイ。外国を舞台にした日本制作の映画だって同じよーなモンだしナ。で、アレだ、可憐な聖少女バフィーがロズウエルのハンサム宇宙人マックスと日本の誇るモンスターなカヤコとトシオと対決するっつー趣向なンだヨネ、きっと、そーだヨネ?と思ったら、マックスあンまし出番ナシ。ンー、空飛ぶ円盤位は出しても良かったと思うゾ。ンで、カヤコとトシオ、めでたく宇宙進出。あのエイリアンもプレデターも呪われちゃう。モチロン、聖少女バフィー様御出演だから、ヴァンパイアもアオリを喰って呪われちゃう!ライバルの狼男だって呪われちゃう!ついでにゾンビも!!どお?ダメ?
まー、呪怨を気に入ったプロデューサーのサム・ライミの要望で、劇場版呪怨がベースになってるンで、新鮮味はあンましナイ、「総集編」な趣。その分ギャグ…ぢゃなかった、恐怖描写に磨きをかけたっつー感じ。元々ギャグ…ぢゃなかった、恐怖なシークエンスを「オムニバス形式」的に章立て構成にして見せるっつーアイデアの作品だから、どーしたって遊園地の「オバケ屋敷」的ノリになっちゃうのは必然。ンでも、今回のハリウッド・リメイクはそーゆー章立てっぽいのを排除して、徐々に起こったイベントを絵解きしつつ、クライマックスで核心に迫るっつー構成に変わってるので、ジェットコースター感覚のオバケ屋敷っつー感じになってる。その辺がナンとも、アメリカンな感じ。いろンな料理を小皿に盛って様々な味を楽しむのが日本風とすれば、肉の塊を焼いてガッツリ喰うのがアメリカンっつー、そーゆー変化が、このハリウッド・リメイクでの大きなポイント。只、妙に判り易い「絵解き」が最後に待ってるのが、オレ的には減点かナ。ま、そーゆー判り易さを求められたンだろーケド。
で、結局ハンサム宇宙人マックスも、ヴァンパイア相手ぢゃ無敵だったバフィーも、カヤコとトシオとが相手ぢゃダメダメっつーコトか。日本のウラミは怖いンだゾ〜と、さぞアメリカ人に思い知らせたコトだろー。ンで、ウラミの原因の一端であるカヤコの実らぬストーキング・ラヴの対象が、あのインデペンデンス・デイのUSA大統領だったりしてナ。ウラミが深そー。