初NYで最も衝撃的だったコト

思い出話。何年前だかもお忘れたが、インターネットも「ナニソレ?」な頃の話。米人友もデキたコトだし、折角だからヤツの棲ンでるNYとやらにイクか〜と「どっか良いホテル知ってる〜?」等とファックスしたら「ウチに来れば〜OH YEAR」的な返事キて、あっさりホームステイ決定。つか、エエのか?ンなあっけなく自宅に入れちゃうって、そンなに信用しちゃって。ニポンジンでもヤヴァいヤツいるっつーのに。オレもある意味ヤヴァいかもYO?と思いつつ、ビンボーなオレは5日間しっかりお世話になった。米人友は勿論仕事があるのでNY案内は期待してなかったが、SOHOのギャラリー巡りを1日だけ付き合ってくれた。オレはコレを一番の楽しみにしてたので嬉しかった。ンでもって、更に嬉しいコトに、その晩ステーキハウスに連れてってクレた。「ニポンジンってステーキ食べたがるよね。君も食べたいんじゃない?」そーなのか?初めて知ったマメ知識。まあオレもステーキは好物だし、どンなン出て来るのかキョーミあったので「イクイクッ!」と大喜びで同意した。米人友のおごり。ゴチになりま〜す。
で、そこで早速カルチャアショッキングなコトが連続コンボでクるンだが、まずメニュー。えーと。一番ちっちゃいのが約250g…ってエエッ?ニポンだとヘタすると最小80gとかってアルYOネ…。思わず米人友の方を見たが、ヤツはメニューを凝視しながら「スープとか食べる?」と訊いてキた。「う、うん」とメニューを見ると下の方にスペシャルとかってある。キノコっぽい。「じゃあ、それとポテトと…ポテトは一皿で充分だと思うけど、二皿頼む?」と畳み掛けるように米人友。オレはきっとポカ〜ンな顔をしてたと思う。「ああ、一皿で良いね。じゃあ、君本当にスープ頼むかい?ステーキ焼き方何が良い?」と笑いながら米人友。気付くと大柄なウェイターが横にスタンバッてた。「オススメはミディアムレアだけど」と米人友が促す。「ぢゃ、そ、それで」とオレ。で、ウェイターが足早に消えた後気付く。オレ大きさ選ンでナイYO!ど、どーしよー巨大なのキちゃったら…。訊くのもコワイ気がしたので、ディナーには早めの時間で人もまばらな店内を見るコトで気を紛らわせる。と、程なくスープがヤッてキた。多めだろーとは思ってたが、まさか30cmはありそうな皿で出て来るとは。しかも具沢山のクリームスープ。ニポンで出て来る量と比べると、ヨユーでダブル。次いでポテト。フライド。皿はスープに比べりゃ小さいが、ンでも山盛り。オレは量を食べる方ではあったが、この量完食はムリぢゃネ?実際クリームっつーのも相俟って、スープだけでお腹イパーイ状態になりつつある。その上ステーキって…ステーキ、キターッ!えーと、多分400g位?存在感抜群の厚さ10cm近いビーフの塊が皿の上に鎮座。ソレ以外はナッシン。ニポンではきっと見られン位のゴージャスさに目が眩むっつーか、そのまンま目眩しそー。ちゃンとミディアムレアになってたのはオドロキ。米人友はレアを頼ンだンだが、焼き加減が違ってた。スゲー。米人友はステーキ完食。オレはスープ食べた分ステーキ喰えなくて、結局3分の1程を「犬袋(DOGGY BAG)」に入れて持ち帰り。その袋を待ってる間、米人友がニヤニヤしながら顎で別のテーブルを見ろと促した。オレの斜め後ろ辺りだったので気付かなかったのだが、そこにはオレがNYでは想像もしなかった光景があった。
テーブルの真ン中にフライドポテトを堆く盛った皿がある。高さはきっと20cm位。その両脇に、オレ達が食べたのより明らかにデカいステーキの皿。そして、ソレに窮屈そうに手を伸ばしてる巨大なボール二つ?どう軽く見積もっても200kgはありそーな超おデヴ男性2名がステーキあ〜ンどポテトをつまンでるの図。余りの巨漢っぷりに、あのステーキが小さく見えるとか、どーゆーコト?つか、NYはマンハッタンって健康志向なヒトのメッカぢゃなかったの?フィットネスでジョギングでノースモーキングでスマートでヘルシーでオシャレあ〜ンどセクシーでアーバンあはンなピーポーって感じっつーの?オレ的には、そンなイメージに軽く原水爆投入してみた的な光景。実際NYキてデヴな人見かけなかったし。まあ、実際はオレ自身NYだからどーのという、NYの住人に対してコレといったイメージはなかったンだが、それにしてもあンまりだー。衝撃的過ぎて、見ちゃイケナイアメリカの暗部を垣間見たキになっちゃったぢゃねーか。にしても、或る程度料理の量は予想はしてたが、想像以上だった。まあ「犬袋」で持ち帰りはデフォッぽいので安心だネ(ナニが?)。
初NY行きのオチ。帰りの空港行きのタクシーの運ちゃンがフランス語しゃべってると勘違いした。ぢつは南部訛りの英語だった。当時そこまで聴取能力なかったンだYO。悪いコトしたなあ(反省)。