リアルしょうへいくんとヴァーチャルしんちゃん

あぁ、しょうへいくんネタ、まだヤッてるのかと「さんまのスーパーからくりTV」を見て思う。「天然ボケオールスターズ」な感じのこの番組は、その「ボケ」をいかにも「ハプニング」的に演出して見せる一種のショーだ。普段はエキストラとして役者やってそーなヒトが「素人」として出演してたりするコトすらある。
しょうへいくんは小1の男児で、女の子大好き天然キャラとしてTVに登場した。好きな同年代の女児と一緒にいても、きれいなおねいさんを見つけると「きれいですねー」とすぐお近づきになろうとする。浮気性。甲斐性ナシ。最初は、それとバランスを取るよーな形で、まるでキャバ嬢幼稚園児版な女児と「カップル」という設定がされてた。コレが思った以上に人気があったのか、その「カップル」を一旦ムリヤリ解消し、新しい女児としょうへいくんが恋仲になるとゆー流れにして、企画を延命しよーとしている。コレが、もーグダグダ。ダメだろ。何か勘違いしてる。あの最初の「カップル」だったからこそ、しょうへいくんのキャラ設定がイキたのに。まー、別にどーでもイイケド。
で、浮気性男児とキャバ嬢女児の「カップル」と、その周りの人達との間に起こる出来事は、オレに良く似たナニかを思い出させるモノだった。そう、この感じ、クレヨンしんちゃんそっくりだ。しょうへいくんは、しんちゃんのキャラを男女関係のソレに特化したかのよーなモノだ。成人男性の、あるどーしよーもナイ部分を、一身に背負った子供達。それがあの二人。
しんちゃんは、読者が男性の青年漫画雑誌で登場した。成人男性誰もが持っていそうな、つまりステレオタイプ的な「幼児性」を、実際に「幼児」として描いている。コレが、先ずメインの読者層であろう成人男性に、自分も持っているかも知れない「幼児性」に安心して共感して読めるよーする「からくり」だ。成人男性が、あのまンまの「幼児性」に忠実に行動していたら、ある意味危険だケド、何しろしんちゃんはホントに「幼児」なのだ。それ故に、あれは一時的なモノだと許容される余地もある。「しょうがないなあ」と笑って許せる程の余地だ。そこにつけ込んで、作者はしんちゃんを思う存分暴れさせる。そして登場人物達は、そのしんちゃんとバランスを取るよーに性格付けられている。
ところが、コレが実在する子供として登場してしまったらどうなるのか。しんちゃんは永遠に「こども」のままだケド、しょうへいくんは、そのうち「オトナ」になってしまう。しょうへいくんには男性諸氏の支持はアルかも知れンケド、女性からはどうだろー。嫌われる男ワースト1の位置をキープし続ける予感がする。まー、別にどーでもイイケド。
なンかすっかりクレヨンしんちゃんネタばかりになってるナ。も少しツッ込んでみたい気もするケド、ヤメとこ。第一、オレ、熱心なクレヨンしんちゃんのファンですらナイヨ。ごめんネ、しんちゃん。