ハリー・ポッターは「意味、わかんない」

映画がエンドロールになった後。「意味、わかんない」と隣のギャル系ファッションの彼女が呟く。慌てて連れの男が何処が判らなかったのか訊こうと四苦八苦。その様子にオレ達は苦笑い。あぁ、でも確かに。この映画って意味不明。ギャル系あなどれじ。
今日は「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」を観たンだケド、確かにのっけからワケがワカラナイ。コレはシリーズ3作目。だからと言って、シリーズ全部を観たとしても、この3作目はワカラナイ所が多い。世界的ベストセラーを原作に持つ作品だし、その原作もそれなりのボリュームがあるから、思い切ってバッサリ「省略」しちゃったンだろー。原作を一冊も読ンでナイよーなオレすらそー思う位だ。ストーリーを追うのが精一杯とゆー感じ。
コレは映画のシリーズ全てに当てハマるケド、この3作目には、そーゆー感じが濃厚。1作目は設定を追うのが精一杯で、ストーリー部分が弱くなるとゆーハメに陥ってた。それを受けての2作目は、その辺がまあまあのバランスで収まってたよーに思う。しかし、3作目は新しく主人公の親や、新キャラの親の友人達に関する設定を説明しよーとすると、映画が長くなる上に、多分ダレる。それをクリアしよーとテンポ良く「イベント」が次々にヤッて来る。そのせいで、そのイベントの背後にある設定を置き去りに、ストーリーが勝手に進ンでイクよーな印象を与えるのだ。その「意味」に入り込む「余裕」を与えない。だから、ギャル系の彼女は「意味、わかんない」と呟いた。素直だナァ。その「わかんない」の先にはナニもナイだろー。「わかんない」モノを知りたいと思わせる程の「謎」は、この映画にはナイと思うし。第一、シリーズ全体を観ても、何故あの主人公が「重要人物」扱いなのかがワカラナイ。オレってヴァカ?
この映画の見所は、実はエンドロールだ。エンドロールを最後まで「楽しンで観た」のって、きっとコレが初めてだ。次作に期待しちゃうのは、このエンドロールのせい。ナンだかナァ。