エイベックスお家騒動はどこへイク?

オレにとって、エイベックスと言えばユーロビート・シリーズである。アレはお手軽で良かった。つっても購入する程でもなかったンで、専ら店頭試聴で全曲ブラウズする程度ではあった。ケド、そのシリーズが、オレにエイベックスとゆー存在を印象づけた。アレは結構イイ仕事だったと思う。オレの懐がよゆーバリバリだったら、多分あのシリーズを購入してたと思う。
だケド、オレはエイベックスの「顧客」ではナイ。数枚所有してるエイベックス「経由」のCDは、全て海外レーベルのモノだ。別にオレはアンチ・エイベックスでもなかったケド、BoAのアルバムを記念すべき世界初CCCDとして発売してからとゆーモノ、アンチな気持ちになっちゃった。ま、そもそもエイベックスは、特に小室哲哉プロデュース作品群以降、オレの興味を惹くよーなタイトルをリリースしてるワケぢゃナイので、どーでも良かった。CCCDとゆー愚にもつかない代物を広め始めるまでは。
CCCDに採用されたイスラエル製の、このプロテクター・ソフトは、普通のCDプレイヤーでも「動作を保証しナイ」とゆー「スグレモノ」だ。オーディオ・データに故意にエラー・コードを膨大に混入させるので、タフなCDプレイヤーでなければコワレちゃう。しかも、その影響で音質もビミョ〜に劣化。それが今やエイベックスだけぢゃなく、EMIグループやソニー・グループも採用開始。特にソニーは持ち前の「技術力」で独自のプロテクトあ〜ンどユーザー囲い込み作戦を試行。もー、自分がナニヤッてるのか判ってナイだろーと思う程の迷走状態を呈しつつ、だ。ンでもって、エイベックスもやっぱし迷走状態だったコトが判明する事件発生。
http://www.avex.co.jp/j_site/press/2005/press040801.html
http://www.avex.co.jp/j_site/press/2005/press040803.html
専務のMAX松浦こと松浦勝人がエイベックスを離脱すると発表されて、一気に依田会長兼社長への不満が噴出ってコトだったンだろーか。この間、エイベックスの稼ぎ頭、浜崎あゆみが「声明」を出した。「浜崎あゆみというアーティストは彼とともに成り立っていますので、彼の存続と共に浜崎あゆみの行方も決めさせて頂きたいと思っております」だって。松浦勝人専務がエイベックスを離脱するなら、彼女も離脱するっつーンでエイベックス大慌てっつー構図。マヂに?ま、そのせいで、株が暴落しただのと言われてたりするよーだケド、暴落は実際には彼の退社発表直後だった。彼女が「声明」発表する前だ。しかし、結果的に依田会長兼社長が名誉会長になり、松浦勝人専務が社長として復帰するコトになったみたい。彼等の間にはCCCD導入を巡って「対立関係」があったらしー。だから、もしかしたらエイベックスでは今後CCCDはリリースされなくなる可能性はある。
しかし、この「対立」の構造は、そこだけに由来してるンぢゃあナイ気がする。元々エイベックスはユーロビート路線が象徴するよーに「趣味性」が高いレーベルだった。それが商業的に成功するコトで、小室哲哉プロデュースのブームを産んだ。この「プロデュース」とゆー商業的な仕掛けを顕わにするコトで一種の「品質保証」をする仕組みを完成させたのは大したモノだったケド、それがエイベックスを一方では苦しめた。依田が担ぎ出されたのは、そンな仕組みを完成させてイク最中のコトだったと記憶して…たケド、エイベックス創業時から社長として、しっかりした経営地盤を築くために山水電気からヘッド・ハンティングされたのが彼だった。で、より「商業的」な路線を推し進めよーとする勢力と「趣味性」を保持しよーとガムバル現場との軋轢が、やっぱりあったンだネと。ま、だから、まだエイベックスは捨てたモンぢゃナイかも知れン。易々と復帰してしまう松浦や浜崎に違和感を感じるケド。それに、浜崎はエイベックスの「商業的成功」の先鋒だしネ。ヤラセ臭いって思うよナァ…はぁ。ンでもって、エイベックスの前身ってレコード・レンタル業だったって、マヂ?
余談だケド、コワレたCDプレイヤーが奏でる音楽のよーなOvalの作品群が、CCCDとして再リリースされたコトがあった。「re:systemisch」とゆーのがソレだ。このCCCDは、ホントにCDプレイヤーがコワれる可能性がある。ある種の「政治性」を感じちゃったりして。CCCDって元々「政治的」な代物だと判ってても。このアルバムには「The Politics of Digital Audio(デジタル・オーディオの政治学)」なンて作品も収録されてる。