沖縄の昔の生活を語るオヂサン

沖縄の米軍ヘリ墜落事件に関して余りTV報道がナイ気がする。「あの戦争を考える」ネタにうってつけだと思うンだケドナァ。もー世の中オリンピックで回ってるって錯覚しそーな位、どーのチャンネルもそればっかし。ま、例年、昨日で「あの戦争を考える週間」は終了だケドね。ネットに上がってる情報はこンな感じ。全部琉球新報のモノ。
http://www.ryukyushimpo.co.jp/news01/2004/2004_08/040814a.html
http://www.ryukyushimpo.co.jp/news01/2004/2004_08/040814g.html
http://www.ryukyushimpo.co.jp/news01/2004/2004_08/040814ea.html
http://www.ryukyushimpo.co.jp/news01/2004/2004_08/040815b.html
http://www.ryukyushimpo.co.jp/news01/2004/2004_08/040815g.html
http://www.ryukyushimpo.co.jp/news01/2004/2004_08/040816ea.html
ざっとこンな感じらしー。日本に「返還」されたとゆーコトになってるケド、実状はアメリカの「占領下」に近いって面が未だにあるって、ちゃンと実感デキる事件だと思う。つっても、その現実が自分達の済む場所とはまるで違う遠い国の出来事のよーに見えちゃうっつーのが、一番の問題かも。そりゃー沖縄は元々、琉球王国っつー独立国だったケドねぇ。もー、いっそのコト、日本からも独立しよーっつーンで独立運動起こした方がイイかもとか思っちゃったり。そりゃ極端か。
オレが沖縄にも「戦争が存在した」コトを最も実感したのは、沖縄の生活を紹介したテーマ・パークでだった。そこでは昔の家等を再現してあり、その家の縁側で、どーゆーワケか二胡奏者が演奏してた。三線の調べに合わせて踊ったりして。きゃー楽しー。そのエリアの一角では家畜を飼う場所を紹介しており、そこには説明員のオヂサンがニコニコして立っていた。
「昔はこういう所で豚や山羊を飼ってたんですよ。」そこにいた筈のブタさんやヤギさんを想像して、ちょっとメルヘンな気分になる。「ここらで水を飲ませたり、エサをやったりしましてね。うちでも昔、飼ってましたよ。」と、オヂサン。「そりゃあ大切にしてたんですがね…。」暫し、オヂサン沈黙。それから語り始めたのは、彼の戦争体験だった。ひとしきり語った後。「すみません、すみません、普段はこんなこと話さないんです。人前で話したことは一度もないんです。今日はおかしいんです。すみません…」と嗚咽するオヂサン。こちらはメルヘン気分から一気にダークなメモリーの急流に引きずり込まれて、ただただ、どー反応してイイのか判らず、呆然。
彼が話した内容は、もー殆ど覚えてナイ。家族が戦争で亡くなり、彼は殆ど孤児同然になったコト。彼等が大切に飼ってた貴重なブタさんやヤギさんを、殺して食べる他なかったコト。現在自分がそこの説明員になってるのは幸運で、奇跡に近いコト等。それ位っきゃ覚えてナイ。それも、確かに嘗ての沖縄の生活だったンだろー。オレ達は野戦病院跡に不用意に近づいたせいで、得体の知れナイモノに追いかけられた後だったので、もしかすると、その影響があのオヂサンにもあったのかも知れナイ。