「The Village」に騙されて新宿

脚本の値段、約11億円。金庫に厳重に保管され、限られたヒトしか目にするコトをユルされなかったとゆー脚本。その脚本そのモノがミステリアス。だケドその脚本の内容は、ミステリアスとは程遠く、映画を既に観たヒト達からは「愚作」「駄作」「盗作」とゆー並々ならぬ評価をされてるThe Village。ま、実を言えば、舞台設定を読むダケで、スレたオレには「あぁ、そーゆーコト」とピンときちゃう類のアイデアが核にあるのが判る内容ではある。それがRunning Out Of Timeとゆー児童向け小説にクリソツだと指摘があって、訴訟にまで発展してるらしーケド、あーゆー一種の「古典」とも言えるアイデアを巡って争ってもしょーがナイだろーに。問題は、やっぱ、あの恒例となった、いかにもすンごい仕掛けがありそに宣伝するCMや、その映画の脚本に途方もナイ値段がついちゃうとゆーコトだろー。そりゃ「売れる」映画になるのが見込めるからそーなるンだろーケド、イーカゲンにしとかナイと、愛想尽かされるゾ。もー尽かされてるか。ま、そーは書いても、オレはそーゆーのも含めてM.ナイト・シャマランの映画はスキだから、次作も観ちゃうだろーナ。
そンなワケで、新宿の映画館に並ンだヨ。劇場に入ったら、立ち見が出る程ではナイケド、ほぼ満席。前作のThe Signsの時と同様、映画の「謎解読マニュアル」とやらを配ってた。映画を観てから開封しろとシールされてる。懲りナイナァ。映画開始。冒頭の葬式シーンの墓石に刻まれた年号が19世紀末になってるのを見せる。ココで、もー勘のイイヒトはネタが判っちゃう。オレの関心は、この後どーゆー「演出」で、この使い古されたネタを見せてクレるかとゆーコトだったンだケド…えーと…地味。そンなトコロに映画の主眼はナイとでも言いたげだ。つーか、ホラー風味な宣伝自体がまたしてもミスリード。外にある恐怖によって自ら孤立した、善なる愛で溢れている筈の村に潜む内なる「悪意」を淡々と描くこの映画は、元々地味な内容なンだった。舞台設定の端々にムリはあっても、ストーリーそのモノはしっかりしてて、良く考えられてはいると思う。ただ、周りが大袈裟に騒ぎ過ぎるのが興ざめなのだった。この映画の「不幸」は、そーゆートコロにあるンだろーナ。
映画館を出ると、やっぱし長蛇の列。う〜ン。期待し過ぎてガッカリしナイよーにネ。良く見たら、もう一つ長蛇の列が別方向に並ンでた。華氏911?違う。バイオハザード2だった。そーいや、明日、USAは9月11日。
帰りに新宿駅の駅ビルのトイレへ行った。入るとなンかミョ〜な雰囲気。ガラガラなのに、ノッポな外国人を挟ンで小柄な日本人が二人、便器に向かってる。外国人のオジサン、露骨に両隣を覗き込ンでるし。おや、一方が気に入った様子。隣を見てニコリ。ン〜…。ココはそーゆースポットだったのか。便器を前に繰り広げられる静かなバトル。謎だ。