「ヘルボーイ」でオタクなオヤヂは喜ぶか?

アメコミ版赤鬼が活躍する映画ヘルボーイを観に行った。上映館の座席数は50強で、それでも7割程しか埋まってナイ。「全米1位」とかって宣伝してンぢゃなかったっけ?やっぱ知名度の違いなンだろーナ。原作はUSAぢゃあそれなりに知られてても、日本ぢゃやっぱそれなりにオタクな層にしか知られてナイだろーし。ポスター見るダケでも、ちとオタッキーな雰囲気感じたし。
ま、でも、一般ウケは最初からムズいだろ、この映画。第一、主人公がイケメンとは言いづらいコスプレなオヂサンだし。幾ら映画では「60年生きてるのに実際は人間で言うと20歳位な成長ぶり」っつわれても。どー見たって見た目オヂサン、しかも精神年齢20歳どころか12歳位だろ、この言動はっつー感じで時々トホホ感漂う始末。ま、そりゃ狙ってンだろーケド、にしても程があるだろーに。原作のヘルボーイってあンなだったっけ?ま、キャラ萌えで楽しませよーってコトかもナァ。にしては、黒幕な筈のラスプーチン、アレでイーのか?余りアヤシくなくて萌えナイヨ?新人エージェント君はアフォみたいで、幾ら「純粋」だと映画中で表現されても説得力、ナイし。萌えられるのって、やっぱ辛うじてヒロインだろーか。後、グロ入った青鬼な相棒とか。左胸にツマミを捻って準備完了っつーのが自動人形=ロボットみたいな敵キャラとか、かナ。充分萌えキャラ揃いか。何か映画がヤオイっぽく思えて来ちゃった…。
しっかし。バトルなアクションは死の天使とのシーンに注力されてて、他はどーでもイーって感じがして、ナンダカナァ。しかもそれすら中途半端。ラストは「はぁ」って感じで、もー…。「燃えるキス」とか。どーでもイーって。オヤヂギャグかヨ。ウワサに聞いてた「オマケ」はアレだし。脱力。はぁ。これって、もしかしてオタクなオヤヂな映画?このヌルくてユルい展開ぶりは、実はそーゆー「余裕」のせい?人類滅亡だぁー、うぉー、って話なのに緊迫感まるでナイのは、疲れたオヤヂの脳内ギャグだからか?そーなのか?嗚呼、書いてるコト、ワケワカラン。
ま、でも、それなりに楽しい作品では、ある。主要キャラが抱えてる筈の「闇」な部分には殆ど触れてナイから、重苦しくナイし。オカルティックな引用の数々も「オッ」って感じだし。でも大ヒットってネタぢゃあナイと、オレは思う。
それにしても、この作品に限った話ぢゃナインだケド、CGが映画のメインになると、途端につまらなくなっちゃったりするのって、そろそろ何故か考えた方がイインぢゃナインだろーか。CGの導入で、ある意味表現デキナイモノはナイって感じなのに、逆に想像力が狭まってる感じするのって何故か。今回、ラストのバトルシーンでそンなコト思っちゃった。ンー…全部に光が当たってる感じのフラットな画面がそー思わせるのかナァ。陰影礼賛!つーのでもナイケド。
そーいや、誰かが「デリヘルボーイだったりして」なーンて言ってたケド、もしかしたらそっちだった方が大ヒットしたりして。ンなワケナイか。